潤滑について
潤滑の目的は、機械設備に数多く使用されているすべり軸受・
ころがり軸受・歯車などの摩擦面に、適正な潤滑剤を適正な量だけ
供給して摩耗や焼付きなどの損傷を防ぎ、摩擦面の寿命を
延長することにより機械効率を高め、整備費及動力費の
低減を図ることができます。
潤滑油選定
マシン油
手差し給油、滴下給油に用いられるもの。
精製度は潤滑油の中でもっとも悪く、油の劣化が早い。
油浴給油、はねかけ給油、循環給油の機器には適さないです。
タービン油
粘度グレードはVG32,46,68の3種類がありますが、
特に加圧された空気配管の中に配置し、潤滑油を霧状にして
空気中に混合して送り出すルブリゲーターにはVG32タービン油が
用いられてます。スピンドル油やマシン油を使うとシール剤を
傷めるので使用しないほうがよいです。
ギヤ油
ギヤ油の選定は歯車の種類(歯車装置の形式)、荷重、
回転数、減速比、周囲温度などを考慮して行う必要があります。
作動油
添加タービン油は酸化安定性、水分離性、防錆性に優れていることから、
油圧専用油で使用されてます。
摺動面油
摺動面専用油にはスティックスリップ防止剤として油性剤、
摺動面への油の粘着性向上剤が添加されたVG68、220の
粘度のものがあります。